あまべオーナー よりメッセージ
大正初期、この母屋を建てた頃、私の先祖はどのように暮らしていたのでしょう。
天井に照明はあったのでしょうか。夜は今ほど明るくなかったかもしれませんが、
昼間は障子越しにやわらかい光で満たされていたでしょう。
冬は火鉢で手をあぶり、夏は縁側のガラス戸を開けると水を打った庭から心地よい風がはいってきます。
へっついさんでごはんを炊き、薪をくべて入浴します。
この母屋の掃除をし、庭の草抜きをし、疲れて座敷にすわって庭を眺めていると、ふと外にいるように思うことがあります。
草木、石、土、縁側、たたみへと境目なくつながり自分自身もその一部なのだと感じます。
北欧の人々と同じく、日本人も木、土、水といった自然を大切にしてきました。
そのような私の先祖から住みつないできた日本の生活文化を少しでもお伝えできればと思っております。
古き良き時代から遺された住み家でゆっくりとしたときを過ごしてみませんか。